tokiori企画 十五『草の縁(ゆかり)』を終えて

企画展を終えて約3週間。
作品のお渡しをほぼ終えて、写真を見返しながらこの記録を書いています。

改めて、足を運んでくださったみなさま、作品を手に取ってくださったみなさま
本当にありがとうございました。

いつもはお声がけした方と一緒にtokiori企画をつくる立場の私が、思い立って自分の作品を展示しよう決めたのが今年の7月頃。ここ何年かの間に積み重ねてきた好きなことを形にしてみたいと思ったのがきっかけでした。形にしたら、やっぱり見てもらいたい。というより、見てもらうという目標がないと形にできそうにない、と言う方が正しいかもしれません。初めての作品展にわくわくする気持ちと同時に不安な気持ちも半分抱えながら、決断しました。

点在していた好きなものを集めて、自分の表現の形として具現化することは想像していたよりも難しく、頭の中は忙しいのに、手が全然動かないこともありました。初めて手に取った素材や挑戦した手法、制作過程においてさまざまな実験を繰り返す中で点と点がつながり始め、この体験は、改めて学びを深めたいことや表現することについて考えるいい時間になったように思います。


今回すべての作品をFLATFILE主宰のモリヤさんに額装していただきました。モリヤさんがこれまでに集めていたアンティークのフレーム、廃材や古い建具などをリメイクして、作品に合ったものを選んでくださいました。フレームの素材や風合い、余白の取り方に至るまで、額装を含めてひとつの作品になることを改めて実感しています。

立体的な作品は、影も作品の一部として。照明の当たり方や時間によって趣が変わるのがおもしろい。

tokiori企画十五『草の縁(ゆかり)』

押葉、カリグラフィー、写真、線画など、それぞれが持つ私の中の共通点を結び合わせた今回の企画展は、今の自分を確かめるような時間でもありました。まだまだ学び途中ではありますが、自分の「好きな世界」を見てもらうことの緊張感や制作過程で感じたことは、とても貴重な体験として刻まれました。

会期中にかけていただいた言葉やメッセージ、芳名帳に残していただいたひとことが本当にあたたかく、感謝の気持ちでいっぱいです。また、作品制作、展示に際しお力添えをいただいたみなさまにも心より感謝申し上げます。

企画展の様子は、写真家の宮崎純一さんに撮影していただきました。
展示の空気感を汲み取っていただき、写真を見返しながら昨日のことのように感じています。
一顆とりり(instagram)
https://www.ikka-riri.com/

tokiori企画j十五『草の縁(ゆかり)』
和紙に印刷して、切って貼ってを繰り返して作った長ーい蛇腹の写真集(広げたらたぶん全長7mくらい!)。重なった紙の透け感と和紙の質感が冬の風景とよく合って、作業中に撮った好きな一枚。